2010年8月27日金曜日

問題8

自動車の自動車検査登録制度(車検制度)はなぜ必要なのでしょうか。例えば自家用車を購入した場合には,まず3年後に,そしてその後は2年毎に検査を受ける必要があります。

ここで「整備不良の自動車に乗っていたら自分がケガをするだけだ。だから規制により義務付けなくても問題はない。なぜ自己責任ではダメなのか」という意見を持つ人に対して,なぜ自動車の整備に関して規制や義務付けが必要なのか理解してもらうためにはどのような説明をすれば良いでしょうか。講義で扱った市場の失敗のうちのいずれかの考え方を用いて,車検制度が必要な理由を説明しなさい。

3 件のコメント:

  1. 以下の通り回答を考えてみました。いかがでしょうか?
    車の運転は、市場の失敗である「負の外部性」を持っていると考えられる。つまり、①危険な運転をすれば、他人を巻き込む事故を起こす可能性がある、②排気ガスや騒音を出すといった市場取引を通じず、他の人に悪影響を与えるといったことである。車検制度は、その負の外部性を内部化するため、車の整備を義務づけるとともに、車検の際に、税金(重量税)を負担させることで社会的コストも負担させ、車を安全に効率的に運転させるインセンティブを働かせる効果が期待できる。

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  2. 以下のとおり、回答を考えてみました。いかがでしょうか?
    (1)道路の維持補修費用(限界費用)がゼロであるため、費用は考慮する必要が無く、通行料金0円の時が、社会的余剰(消費者余剰のみ)が最大になると考えます。
    (2)通行量が0.7と0.2の時を境に、需要曲線の形が変化することは予測できるのですが、回答が導き出せません。アドバイスをよろしくお願いいたします。

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  3. すみません。回答を間違って貼り付けてしまいました。
    正しくは、下記のとおりです。

    整備不良の車の運転は、市場の失敗である「負の外部性」を持っている。つまり、①車の運転が危険なものとなり、他の人を巻き込んだ事故を起こすリスクが高くなる、②排気ガスや騒音が過大となるといった、市場取引を通じず、他へ悪影響を与えてしまう。そこで、車検制度を設けることで、自動車の整備を義務づけるとともに、社会的費用(重量税)を負担させることで、外部性を内部化させ、より安全で良好な運転が実現できる。

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