2010年7月27日火曜日

問題3

JR四ツ谷駅に近い公共の自転車置き場では,最近,自転車を固定する器具と精算機が設置されました。その上で,写真にあるように,最初の2時間までは無料ですが,それを超えると100円が課金される新制度が導入されました(以後24時間ごとに100円が加算されます)。

(1) 新宿区は,どのような政策目標に対処するためにこの新制度を導入したのでしょうか。この制度の目的を述べなさい。

(2) なぜこのような時間・料金が設定されたのでしょうか。最初の2時間までは無料であるがその後は課金される制度が持つ望ましい性質について考察しなさい。

(3) この制度よりも優れた施策か,少なくとも一長一短がある施策をひとつ提案しなさい。その上で,なぜ提案した施策の方が優れているのか,または両者の間にある一長一短の関係を説明しなさい。


2010年7月25日日曜日

問題2

図2には,供給が非弾力的な市場における需要曲線と供給曲線が描かれています。この市場は完全競争市場であり,現時点での市場均衡価格は 500 円になっています。
ここで生産者側に対して,一単位の取引あたり新たに 300 円の課税がされることになりました。このとき供給関数がどのように変化するのかを図示しなさい。

ヒント:供給関数が単純に移動するだけでなく形状が変わります。

問題1

突然ですが,問題です。


図1には,ある自治体が提供する水道サービスに対する一ヶ月あたりの市場需要関数と供給にかかる限界費用(=追加的に一単位供給した場合に増加する費用)が描かれています。この図では,縦軸は単位水量(m3:立方メートル)あたりの単価を,また横軸は数量を表しています。そして水の供給にかかる限界費用はc円で一定としましょう。

(1) ここで生活必需品だからという理由で,住民に対して水を無料で提供する場合,死荷重の大きさはどの程度になるでしょうか。図示しなさい。また自治体の赤字はどの程度になるでしょうか。

(2) 水が無料だと無駄遣いされてしまうこと,また自治体の財政が赤字になってしまっては困ることを理由として,水道契約一件あたり毎月5000円の定額を水道料金として徴収することにします。このとき発生する死荷重の大きさはどの程度になるでしょうか。図示しなさい。場合分けが必要であることに注意すること。

(3) 社会的余剰を最大にするためには,どのような課金をするべきでしょうか。