2010年8月23日月曜日

問題6

オーストリアのウィーンでは,201071日より,気性の荒い大型犬(13種類とその混血種が指定されている)を飼う場合には免許が必要になりました。例えば,ドーベルマンは勝手に飼うことができますが,土佐犬を飼うには免許が必要です。

免許を取得するためには受験料25ユーロを払って筆記試験と実技試験を受ける必要があります。なお免許を持たずに指定された種類の犬を飼っていた場合には,最高で14,000ユーロの罰金が課されることになっています。

(1) このように特定の種類のペットを飼う際に免許を要求する制度がなぜ必要なのかを説明しなさい。その際に「市場の失敗」という言葉を用いること。

(2) この制度では,すべての犬を免許の対象としているわけではありません。対象を選別する際に適切な基準とはどのようなものでしょうか。効率性の観点から説明しなさい。

1 件のコメント:

  1. まちづくりP:nagai2011年5月15日 15:55

    (1)気性の荒い大型犬を飼うという行為は、第三者に対して恐怖心を与え、しつけ次第では他人に危害を与える可能性が高いと考えられる。いわゆる負の外部性があり「市場の失敗」としてとらえられる。そこで免許制を導入し、大型犬を飼うための新たな機会費用を設け大型犬を飼う人を規制する必要がある。
    (2)社会全体の効率性の観点から免許の取得を対象とする犬種については必要最低限に留めるべきと考えます。なぜなら制度導入により次のような対応が必要となります。
    ・飼い主は免許を取得するための機会費用が必要である。
    ・許可者には、免許を与える新たな事務が発生する。
    ・違反者に対しては取り締を行う必要がある。

    疑問:ドーベルマンも相当に気が荒いと思うのですが、なぜ免許がいらないのか疑問です。

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